マーベラス Mrs.チー ~ゆるゆる不妊治療~

2018年ハワイで不妊治療しました。その記録を綴ります。何かと大変な不妊治療だからこそ、日々ゆるゆるできるように心がけています。

培養液

私の場合、胚盤胞にしようとしてた培養中に上手くいかず、移植に至りませんでした。

 

megane-pen.hatenablog.com

 

ということは、培養液が合わなかった可能性もあるので培養液について調べてみました。

まず大きく分けて2つ。

シーケンシャルメディウム・・・胚にとって必要な栄養素を必要なタイミングで提供できるというメリットから、初期胚、胚盤胞と時期によって組成の異なる培養液を使い分ける。

※8細胞期までの胚は、ピルビン酸と乳酸(卵管液に近い組成成分)、8細胞期以後はグルコースやアミノ酸(子宮に近い組成成分)を取り込みエネルギー代謝を行う。

 

シングルメディウム・・・胚が自ら必要な栄養素を取り込むという考えから、受精後同じ組成の培養液で培養する。環境の変化による受精卵へのストレスの軽減がメリット。

 

またそれぞれの培養液にも様々な種類があるようで、クリニックはその施設の環境にあった培養液を選択しているようです。

ここで疑問がひとつ。「培養液の選択によって、同じ患者から採卵した卵子の育ち方は違うのか」ということ。

いくつかのクリニックの培養部がコメントをしています。

より良い成績の得られた培養液を第一選択としているが、すべての患者に最適であるとは限らない。複数回の培養で分割のスピードがいつもゆっくりである、胚盤胞に成長しにくいといった場合、培養液の変更も一つの手段になり得る。

人間と同じように、ひとつひとつの細胞にも個体差があって、全ての卵子・精子・胚にとって最高の培養液と培養方法を選ぶことはなかなか難しいのが現状。

クリニックは患者の治療実績データから可能性の高い培養液を採用しているようです。

患者全体の卵子を用いたデータはありましたが、私の疑問である同じ患者から採卵した卵子を用い、培養液による差異を表すデータというのは見当たりませんでした。

1人の患者から1回で採卵できる個数は限られており、サンプルが少なすぎるので検証は難しいのでしょう。

上記の引用にもあるように、個体差があるのですべての卵子に適応する培養液は存在せず、個人によって合う合わないの差はありそうなので、病院を変えたり、複数種類の培養液を使っている病院ならばその培養液を変更してみるという手段は有効かもしれません。