KLC 2回目-採卵~移植~判定
移植してから体調の変化を感じていたりして、「もしかして!」となんとなく期待していただけにショックでした。。。
思ったより病院に通わなくて済むことと、不妊治療以外に時間があると色々考えてしまったりしてよくないと思い、この時期にと悩みましたが就職活動も始めました。
第一回目は初期胚移植でしたが、うまくいかなかったので、胚盤胞を凍結し、移植することになりました。
~採卵周期~
2019/5/20(生理3日目)血液検査でホルモン値のチェック クロミッド飲み始め
2019/5/28(生理11日目)血液検査でホルモン値のチェック+内診+医師の診察
2019/5/30(生理13日目)採卵 ピル飲み始め
2019/5/31(生理14日目)培養士にTEL
2019/6/6(生理20日目)培養士に胚盤胞確認TEL
・2019/6/10(生理24日目)ピル飲み終わり
・2019/6/15(生理1日目)生理再開
~移植周期~
2019/6/26 (生理12日目)移植日判断
10:20 血液検査
11:00 内診 卵の大きさチェック
11:30 診察室
卵胞が育ちきっていないためまだ判断できず、2日後に再来院となる。
2019/6/28(生理14日目)移植日判断その2
16:40 血液検査
17:05 内診 卵の大きさチェック
17:35 診察室
数値もOK、卵子も17ミリといい値なので一週間後の7/5に移植日決定。
17:45 処置室で説明
本日24時にプレスケアで排卵を促す。当日は移植同意書と薬服用の書類忘れずに。
1週間後の6/5、8:00-9:00の間で受付、血液検査をするとのこと。午後2時から移植開始。判定は7/12頃を予定。
2019/7/5(生理21日目)移植日
8:50 血液検査
9:40 医師との面談
数値に問題なし、移植は12:30から。5-10%の着
12:30 胚移植の受付
凍結胚を融解し、回復状態が確認された順番に培養士からの説明。
アシステッドハッチングのダメージなし
胚盤胞には5日の朝(115時間)、凍結タイミングは5日の午後(122時間)
大きさは184μmと十分に大きく凍結のタイミングもオッケー。
形状はAAで最高ランク(厳しめにつけるので、みんなだいたい普
年齢を加味した総合ランクはA 55-70%と最高評価
13:40に移植受付
14:30 移植
2019/7/12 (生理28日目) 移植後7日後 判定
16:40 血液検査
17:30 医師の診断
Hcg1.5と低いので化学流産の可能性がある。9日か10日後に再検査。
17:50 お会計 7000円
7/22 (生理38日目) 移植後14日後 再判定日
16日から生理かあったので、もう妊娠していないことは分かって
16:40 血液検査
18:00 医師との面談
生理かあった時点でhcgの値が下がったとみられる。hcgが残
A判定について。今回は染色体異常で、化学流産となった。見た目
もし同様の結果で、妊娠できなかった場合は着床検査に進む。
染色体異常の検査等はできない。
2回目の体外受精も成功しませんでした。
見た目的にはA判定で高確率で妊娠の可能性があったのですが、この評価はそこまで妊娠率に直結しないのではないかと思っています。染色体異常があってはそもそも妊娠率が下がり、そして年齢が上がるにつれて異常の率が高くなるわけなので。
アメリカでは検査できたことが、日本ではできない。。検査できないということは、原因が明確にならないということで、想像しかできないのはなんとも歯がゆいです。
KLC 1回目-採卵~移植~判定
2019/4/21(生理3日目)血液検査でホルモン値のチェック。
検査に問題無しでしたので、クロミッド1錠を10日間飲んで、12日目に採卵日を決めるため来院予約をすることになりました。
あれ?思ったよりも来院しなくていいんだ、、と思いました。
ハワイでは卵子をなるべく多く育てるため自己注射をしていましたが、卵子のサイズや数をチェックするために、週3回~4回位通院していたので。
治療の方法によって随分違うものですね。
2019/4/30(生理12日目) 血液検査をして採卵日は2日後に決定。卵子を成熟させるプセレキュア点鼻薬と排卵抑制剤であるボルタレン座薬を処方され、指定された日時に使用するよう指示されました。
2019/5/2(生理14日目) 採卵日。朝7:50に来院。
採卵、、、加藤さんは痛くない採卵を実現するために、採卵針を極限まで細くし、無麻酔採卵を可能にしたとか。。。
しかし、私の場合はすごく痛かった。卵子の場所が悪かったのか、先生によるのかわかりませんが、「これを無麻酔でするなんて(涙)」と思ってしまったほど。処置中は看護師さんの手をぎゅっと握っていました。
採卵が終わったら、処置室から出て自分のベッドに歩いていくのですが、その際すれ違う次の方に怖い思いをさせてはいけないと、涙をぬぐって平気なふりをしました。
出血量も多く、普通は15分の休憩が私は30分ほどお休みさせてもらいました。
他の方は皆さん平気そうなお顔をしていたし、たまたま運が悪かったのでしょう。。まれだと思います。
さて、夫も採精が終了したようで、しばらく待つと診察室に呼ばれました。
培養士の説明によると、未成熟卵1個、成熟卵2個採れましたとのこと。受精方法はふりかけして、受精が上手くいかなかったらICSIに切り替えるという方法を提案されました。(レスキュー)
明日5/3に受精確認の電話をするように指示されました。分割卵で初期胚移植をし、残りの卵は胚盤胞凍結も目指すとのこと。
1個の未成熟卵は8割は成熟する可能性があるので、1日育ててみましょうとのことでした。
2019/5/3(生理15日目)受精確認(TEL)
ICSIを実施し、3個中1個が分割しているとのこと。
1個→分割確認OK。
1個→昨日の夕方から異常受精。核が通常2個のところ、5個できてしまったので培養中止。
1個(未成熟卵)→成熟せず。
明日5/4、午後から移植予定ですが、朝に分割確認の電話を再度して下さいとのこと。
2019/5/4(生理16日目)受精確認(TEL)+移植
昨日と状態はかわらず、1個の受精卵が移植可能。3分割でグレード3とのこと。
午後1:00に来院し、移植を終えました。
2019/5/14(生理26日目)判定日
朝8:30に来院し血液検査。その後医師から今回は着床しなかった旨お話しがありました。
その後5/18に生理がきました。
KLC初診
2019年4月より日本に本帰国することになり、2月の一時帰国の際にKLCを受診しました。
この日は血液検査、内診、そして問診でした。全部で3時間位かかりました。
血液検査はハワイでも一通り行っていたのでその分は免除されるかと思ったのですが、検査結果の出し方が異なっていたようで、結局全部受けることになりました。
例えば風疹抗体検査、ハワイではPositiveかNegativeかのみでしたが、KLCでは抗体があっても数値でいくつ以上という値が必要でした。ハワイで実施した不妊治療のデータを色々持って行ったのですが、事前にWebで問診票に記入した以上のことは特に聞かれなかったです。
「胚盤胞にならなかったんですね。それだったら、凍結せずに移植する方法でやってみましょう」
といった過去の実績から分析して治療の方針を決めるのかなと思っていたので少し肩透かし。。他の病院のこと、ましてや海外なので色々なことは分からないのかもしれませんが。
一時帰国をする前に子宮ポリープの除去をしたのですが、摘出方法は内膜掻爬(そうは)術と、子宮鏡下手術どちらか?というようなことは聞かれました。掻爬術の方がダメージが大きいため、IVFの開始を遅らせなければならないということのようです。ハワイでは特にドクターにどちらの手術で実施したのか説明は受けませんでしたが、不妊治療はすぐに開始できるという話をされた旨伝え、おそらく子宮鏡下手術だろうということになりました。
それから、海外在住だと30万円ほど保証金がかかるとのこと。私たちのケースはすぐに帰国が決まっていたため、次の来院時に住民票を持ってくればよいとのことで免除。
ネットで調べてもあまり出てこないので、海外在住の方でもし日本で治療を考えられている方は事前に電話で聞いてみると安心かと思います。
☆お会計
自分 20,366円(4,150円 検査費用保険適用分 16,216円 初診料+検査費用保険適用外分)
夫 850円
採卵後の生理の時期は、、、
IVFの採卵終了後、胚盤胞にならなかったため移植にいたらず、生理を待ってから自然妊娠を狙ってタイミングを取ることにしました。
採卵から2週間位で生理が始まるかなと思っていたのですが、わずか6日後に開始。採卵後の生理は早く来ることがあるみたいですね。
理由は、人工的に卵子を採取するため。
排卵後は卵胞が黄体に変化し黄体ホルモンを分泌します。受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くして準備をするのですが、採卵は卵胞液ごと抜き取ってしまうので、黄体ホルモンを分泌する卵胞に影響を及ぼすようです。
通常、一定期間黄体ホルモンの分泌量が多くなり着床すれば妊娠成立、しなければ徐々に分泌量が少なくなり生理が開始するのですが、黄体ホルモンが少ないので「生理の準備だ」と体が認識するのでしょう。
ということでずいぶん早く生理が来ました。
引用 生理のミカタ *1
排卵検査薬を使ってDAY12あたりからチェックをしていたのですがポジティブにはなりません。
そして次の生理を待ってポリープ除去の手術をする予定ですが、なかなか生理が来ない、、、結局予定から14日遅れてようやく来ました。生理周期は44日かぁ。規則正しい30日の私にしては珍しい。。
途中から排卵検査は辞めてしまったのですが、基礎体温から見るとDay30くらい?におそらく排卵があったかもしれません。
事前に知っていればちゃんと排卵検査も続けていたと思いますが、今回の期間は残念ながらタイミングもうまく取れませんでした!
私の場合は、採卵後の1回目の生理は早まり、2回目の生理は遅れました。
遅れる理由は探せなかったのですが、よくあることみたいですね。
体外受精お休み中に普通の周期に早く戻って欲しいです。
PGS検査(着床前遺伝子スクリーニング検査)
アメリカではPGS検査は希望者に対して実施していますが、日本では実質検査を受けられないようです。ということでこの検査について少し調べてみました。
PGS検査について下記サイトで分かりやすく図入りで説明してくれていました。
~PGS検査とは~
- 胚盤胞で、胎盤を形成する細胞の一部を生検し染色体の異常の有無を調べる
- 結果は『Euploid(正常)』『Aneuploid(異常)』『Mosaic(モザイク)』の3つ
- 『Mosaic(モザイク)』とは正常と異常の混合で受精卵によってその割合は変わる
技術的な限界としては、細胞の一部を検査しているため異常であっても検出した部分が全て正常であれば、「正常の胚」として認定されてしまうこと。さらに、正常と異常が合わさったモザイク胚についても、割合などは正確には検出できないのかもしれません。
しかし絶対ではない不妊治療において、なるべく可能性を高めるということは患者にとて大切なこと。結果がどうあれ、できることは何でもやったと満足のいく治療になるように思います。
特に30代後半から40代の場合は異常胚の割合が高いため、やみくもに異常胚を移植して流産を招けば、精神的苦痛が大きいことは明らかです。
またたくさん採卵できた場合は、よりよい胚を選択できるので時間とコストを抑えることもできます。
一方、PGS検査が可能なアメリカでは保険がカバーすることもあり一般的と言えますが、PGS検査に異を唱える意見もあります。
- PGS検査は胚を傷つける可能性がある。生まれた子供の追跡調査はされておらず、生検の影響は未知数。
- 生検をする栄養外肺葉と胎児の細胞はそもそも異なるので外肺葉の細胞を検査しても意味がない。
- 生検は一部であるので、その結果が胚全体を代表しているものとは言えない。
- モザイク胚については、15-20%の確率で健康な子供を妊娠する可能性がある。病院によってはモザイクと認定せずに、「正常」「異常」のどちらかしか検出できないこともあり、多くの胚が棄却されてしまっている。患者はPGSの結果が「異常」であれば移植しないケースが多く、妊娠するチャンスを逃しているかもしれない。
- 体外受精の金額の20‐30%を占める検査費用はコストに見合わない。
記事を読むとモザイク胚の扱いが難しそうで、PGS検査の争点となっているような印象を受けました。
年齢や採卵数などによっても検査の是非が分かれてくると思います。
日本は禁止されているため、まだ議論の土俵にもあがっていない。技術的にも先進国から後退してしまうんじゃないかなと素人ながらの感想です。
アメリカで不妊治療 振り返り
2018/11/15からスタートしたアメリカでの不妊治療(IVF)、残念ながら1サイクル目で妊娠に至らず終了となりました。日本での不妊治療は未体験ですし、アメリカで経験した治療は1つの病院ですが、自分の体験からメリット、デメリット等をまとめたいと思います。
メリット
着床前スクリーニング検査(PGS検査)
私が入っている保険会社はカバーしない項目ですが、日本では希望者が簡単にできないのが現状なので、費用はともかく検査を受けるという選択肢があることはメリットだと思います。染色体異常の胚は目視で確認することはできず、移植しても流産する可能性が高いもの。なるべく早い段階で検査をして確率を上げるという考え方は合理的だと思います。
私たちの場合は希望はありませんでしたが、人によっては性別が選択できるというのも大きなメリットでしょう。
IVFコーディネーター
患者一人に対して一人のコーディネーターが担当してくれます。スケジュールを立ててくれたり、自己注射の仕方を説明してくれたり、疑問に答えてくれたりと、患者のケア体制がしっかりしていました。もちろん言語の面でも助かりました。彼女が私のスケジュールも把握してくれているので、話も早くてよかったです。
日本ではクリニックごとに所属が必須というわけではないようですが、日本不妊カウンセリング学会のHPによると、もう少し患者側の立場に立ってカウンセリングなどをしてくれるような印象を受けました。
手術は麻酔使用
多く採卵して確率を上げるという量産型の手法なので、採卵手術は全身麻酔でした。アメリカでは患者に苦痛を与えないようにする傾向があると思うのですが(胃カメラも全身麻酔みたいです) 、寝ている間に苦しまずに終わっていたのは助かりました。
痛いの大嫌い。この点では、アメリカ万歳でした。
デメリット
自己負担の金額が高い
これは、州や保険会社によって変わってくると思いますがハワイでは、同一保険では生涯1回しかカバーされません。例えば採卵1回、移植を2回したとすると、2回目の移植はカバーされません。移植だけの費用でも40万円ほどかかると言われましたので、何度も治療を受けるということはなかなかできないと思います。そもそもアメリカの医療費は高いので、保険がないと厳しいですね。
培養の結果が不透明
初期胚でも評価基準はあるようですが、私の病院では、胚盤胞になっていないから分からないと回答されました。もともと初期胚移植をするのであればグレードが分かったのかもしれないですが、その辺は不明です。。
評価基準については下記サイトを拝見しました。
患者個人に合わせたカスタマイズができない
私が通院した病院では、培養の仕方は1つでした。「採卵した卵子のうち、半分は体外受精、半分はICSI(顕微授精)」とか、レスキューと呼ばれる「体外受精で試してみて、上手くいきそうになかったらICSIに変更」とか、そういった職人技のような手のかかる方法はせず、一律ICSIでした。
採卵は36個と沢山採れたのだから、1回の採卵時に色々試すことができたらいくつかは生き延びた可能性もあったかもしれないなと思いました。結果論ですが、初期胚移植という手段も試してみたかったです。
折角沢山採卵できたのに、、(涙)と、ちょっともやもや。
アメリカで治療を受けられたことは、これからの治療に向けて、ひとつの指標になりますし良かったと思っています。
不妊と一言で言っても、人それぞれ原因も違って、今回のことで「あー、受精まではたどり着いたんだ」とか、「胚盤胞になりにくいのかも」とか、自分たちのことが少しわかった気がします。
日本で治療を受けることになったら、今はまだ気づいていない良い面悪い面も見えてくるのかもしれないですね。
培養液
私の場合、胚盤胞にしようとしてた培養中に上手くいかず、移植に至りませんでした。
ということは、培養液が合わなかった可能性もあるので培養液について調べてみました。
まず大きく分けて2つ。
シーケンシャルメディウム・・・胚にとって必要な栄養素を必要なタイミングで提供できるというメリットから、初期胚、胚盤胞と時期によって組成の異なる培養液を使い分ける。
※8細胞期までの胚は、ピルビン酸と乳酸(卵管液に近い組成成分)、8細胞期以後はグルコースやアミノ酸(子宮に近い組成成分)を取り込みエネルギー代謝を行う。
シングルメディウム・・・胚が自ら必要な栄養素を取り込むという考えから、受精後同じ組成の培養液で培養する。環境の変化による受精卵へのストレスの軽減がメリット。
またそれぞれの培養液にも様々な種類があるようで、クリニックはその施設の環境にあった培養液を選択しているようです。
ここで疑問がひとつ。「培養液の選択によって、同じ患者から採卵した卵子の育ち方は違うのか」ということ。
いくつかのクリニックの培養部がコメントをしています。
より良い成績の得られた培養液を第一選択としているが、すべての患者に最適であるとは限らない。複数回の培養で分割のスピードがいつもゆっくりである、胚盤胞に成長しにくいといった場合、培養液の変更も一つの手段になり得る。
人間と同じように、ひとつひとつの細胞にも個体差があって、全ての卵子・精子・胚にとって最高の培養液と培養方法を選ぶことはなかなか難しいのが現状。
クリニックは患者の治療実績データから可能性の高い培養液を採用しているようです。
患者全体の卵子を用いたデータはありましたが、私の疑問である同じ患者から採卵した卵子を用い、培養液による差異を表すデータというのは見当たりませんでした。
1人の患者から1回で採卵できる個数は限られており、サンプルが少なすぎるので検証は難しいのでしょう。
上記の引用にもあるように、個体差があるのですべての卵子に適応する培養液は存在せず、個人によって合う合わないの差はありそうなので、病院を変えたり、複数種類の培養液を使っている病院ならばその培養液を変更してみるという手段は有効かもしれません。