マーベラス Mrs.チー ~ゆるゆる不妊治療~

2018年ハワイで不妊治療しました。その記録を綴ります。何かと大変な不妊治療だからこそ、日々ゆるゆるできるように心がけています。

アメリカで不妊治療 IVF 1サイクル 採卵と培養

2018/11/15からスタートした採卵へむけての準備期間を経て、いよいよ採卵日が来ました。病院が遠方のためホテル泊、早朝からの採卵手術に備えました。

 

2018/12/12(水) 採卵

8:00AMからの手術に備えて夫と7:00入りしました。手術のための薄いガウンに着替えてヘアーキャップで髪も覆いました。麻酔医が来て全身麻酔の説明をしてくれました。日本では手術も麻酔も経験が無かったのですが、海外在住歴4年にして既に3回の全身麻酔を経験済みなので、怖いこともなかったです。こちらは簡単な手術でも患者の痛みを感じさせないように麻酔をよく使うようですね。胃カメラも麻酔を使うと聞きました。

ちなみに全身麻酔と言っても呼吸は酸素マスクで補うものと気管挿管するものとあるようで、私はすべて軽い酸素マスクタイプ。採卵時もこちらでした。

寝ている間にあっという間に採卵が終了。36個採れましたよとのこと。頑張りました、たまごたち。術後腹痛がして歩けないほどでしたが、Fentanyl(鎮静剤、モルヒネの100-200倍の作用、麻薬に指定)を投与後はわずか数秒ですっかりよくなりました。やっぱり薬が効きやすい体なのか。卵胞を薬で刺激しているので、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になる可能性は誰にでもあるため、痛み止めのTylenolと、ひどくなったら近隣の病院に行くようにと言われました。

夫に連れられてこの日は飛行機で帰りました。

 

2018/12/13(木)- 培養結果待ち

採卵の翌日から受精、培養の結果をお知らせしてくれました。36個の卵子のうち、12日のうちにICSI(顕微授精)したのが19個、そのうち11個が成功。13日には12個実施し8個が成功しました。

5個の卵子は未成熟で実施しなかったのかどうかは不明です。ICSIの成功率も1日目は57%、2日目は66%とちょっと悪いような気もする、、、

何はともあれ19個が受精成功。5日目の胚盤胞までまってPGSを実施、凍結後に移植をするという流れです。年齢的に正常な胚になるのは10%-20%位と覚悟していました。しかしたくさん採卵できたので、PGSをクリアしてくれるのは2個から4個くらいで、移植は1回か2回くらいはできるかなと皮算用していました。

それにしてもお腹のふくらみが異常です。かつてないほど胃の当たりからぷっくり。痛くはないが苦しい。見た目も怖い。体重も2キロ増加。便秘かもしれないので、この日からFiberとStool Softnerのお通じに効きそうな薬を飲み始めます。コーディネーターに相談したところ、OHSSは痛みを伴うのが大半で、お腹が張っているくらいはなる人も多いので大丈夫とのことで、ちょっと安心して安静にして過ごしました。

 

2018/19/(水) コーディネーターから報告

 この日の午後、コーディネーターから電話がかかってきました。

コーディネーター「実は胚が成長を止めてしまい、PGSの検査ができるほど育ちませんでした。凍結できる胚もなくなりました。」

megane-pen「え?19個全部ですか?」

コーディネーター「そうなんです、、、とても残念です。」

採卵、受精後順調に育っていた胚ですが、5日の胚盤胞まで成長することはできませんでした。翌日ドクターから話を聞くことになりこの日はそのまま電話を切りました。体外受精は、採卵時に卵子の採れる数が少なくて移植まで至らないとか、移植できても染色体異常で流産してしまうのが問題だと認識していたので、こんなこともあるのかと、不妊治療の難しさを痛感したのでした。

 

2018/20/(木) ドクターと電話で診察

この日は11:00AMからドクターと電話で今回の結果についての報告がありました。夫も会社を抜けて一緒に聞いてくれました。

ドクターの第一声は、「私も非常に驚いている」というものでした。精子や卵子の調子もよかったし、何より採卵でもたくさん卵子が採れた。今回の原因らしいものはドクターにもわからないとのこと。強いて言うなら卵子の質かなとのことでした。

日本では多くても採卵は15個前後に調整するということを何かで知ったので、多すぎることで1個あたりの質が悪くなったのではないか?と質問しましたが、質が悪くなるということはなく、多ければ多いほどチャンスはあるというお話でした。胚のグレードを聞いてみましたが、胚盤胞にならないと評価できないからグレードは不明で、いくつかは数日で、そしてすべてが4日で脱落してしまったとのことでした。

もう一回試してみないかと提案されましたが、ここでは1回しか保険が効かないこと、来年春に日本に帰国する予定があり時間がないこと、さらに原因がわからないのにもう一回やったって同じだろうという気持ちもあり(←この部分はもちろん言わない)、この病院でお世話になることは辞めました。

ショッキングな結果でしたが、ドクターにもわからないというのも想定していませんでした。卵子の質、、、つまりは私の年齢、、、どうしようもない。19個が全部ダメとなると、卵子になんらかの問題があるのかな。自分ではどうすることもできない部分なので、責めたってどうしようもないけれど、やっぱり自分のせいでダメだったんだと思っては悲しくなってしまいました。

しばらく自分のたまごの実力不足を嘆いていましたが、夫は色々リサーチしてくれて、病院ごとに培養液も違うこと、新鮮胚を移植すれば上手くいくかもしれないこと、卵胞の刺激の仕方が合わなかっただけかもしれないことなど、他にもまだ方法があることがわかりました。

 

ということで、アメリカでの不妊治療は移植までたどり着けずに終了してしまいました。